2010年06月28日

特許情報を活用する?

特許情報活用セミナーのご案内です。

「特許情報ってなに?」とか「活用って、何に活用するの?」
という疑問が、最初に頭に浮かぶのではないかと思います...


「特許情報」とは・・・
その名の通り、特許の情報。登録されている特許権や特許にならなかった特許出願など、日本の特許庁に申請されたあらゆる技術の詳細情報です。

ハイブリッドカーのコア技術からトクホ(特定保健用食品)認定のドリンクなどに含まれる栄養成分の抽出方法やその製造方法など、本来なら営業秘密として「ふつうは知ることができないだろう」と思われるような技術情報が、インターネットを通じて公開されているのです。

その情報が公開されているウェブサイトが「IPDL(特許電子図書館)」



では、その特許情報を、何にどう活用するのか。

もちろん活用する場は、ビジネスです。

以前も書きましたが、特許制度の世界は、他人の権利を侵害していた(ex.似た製品・似た技術を使用していたなど)場合、「知らなかった」では済まされないのが原則のルール。

そこで重要になってくるのが、特許情報の調査によって「他人の権利情報を把握」することです。
他人の特許権(技術情報)や商標権(ネーミングなど)の存在を十分に調査し、それら権利への侵害を回避する商品開発やブランド展開をすることが大変重要なのです。


特許情報(技術情報)の活かし方にはもう一つあります。
他人の最新の技術情報、これを自社の技術開発に活かさない手はありません。

もちろん、そっくりそのままマネをすれば“権利侵害”となりますが、他人の技術を参考に、新たな工夫や改良を加えていくことで、自社の技術レベルを高めることや新たな技術開発を行うことも可能となります。



このように特許情報を活用することで、ビジネスに“守り”と“攻め”の両面に大きな効果をもたらすことが可能となるのです。

その特許情報を得るための最も身近なツールが、「IPDL(特許電子図書館)」です。


前置きが非常に長くなりましたが。。。

今日のお知らせ「特許情報活用セミナー」は、その「IPDL」の使い方を指導するセミナーです...というご案内です。

IPDLは、誰でもアクセスできるウェブサイトとして運用されていますが、その使用方法、検索方法は、なかなか複雑で、ある程度の訓練や慣れが必要です。(初心者用検索ページも用意はされています)

特許情報活用セミナーでは、その使用方法や検索方法を、1人1台のパソコンを実際に操作しながら詳しく指導します。

検索サイトの操作方法から、カリキュラムによっては、特許明細書や商標の出願書類の書き方等も紹介します。



“特許情報”
なじみが薄いかもしれませんが、ネットサーフィン感覚で意外といろいろな情報を取得することが可能です。
「あの会社がこんな技術を持ってたの?!」とか、「まったく違う分野の技術が意外な分野へ転用されてる!」とか、意外な新しい発見があるかも知れません。

ビジネスに活かすために、まずは「興味本位」からでも役に立つのではないかと思います。


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◆特許情報活用セミナーのカリキュラムや日程等の詳細はこちらから
http://ogb.go.jp/move/okip/2010jyoho.html

◆IPDL(特許電子図書館)はこちら
http://www.ipdl.inpit.go.jp/homepg.ipdl

[by:okip事務局員1号]



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Posted by 沖縄の知財 at 08:45│Comments(0)セミナー・イベント
 
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