2010年05月30日
各国の特許出願件数(先進国vsアジア諸国)
最近、中国をはじめとする「アジアでのビジネス」をテーマにしたセミナーに人気が集まっているようです。
2008年のリーマンショックを受け、世界経済の資金フローは途絶し、世界同時金融危機が発生したことは、皆さんも既にご存じのことだと思います。
しかしながら、米国をはじめ、日本やその他の先進国が揃ってマイナス成長に陥る中、アジア等新興諸国は堅調な動きを見せており、数多くのビジネスチャンスがありそうです。
そこで、今回はアジア等新興諸国の特許出願件数を先進国と比較してみたいと思います。
予想以上に、アジア諸国の特許出願件数が多いと思いませんか?
とくに中国。
中国は、1984年に現行の特許制度が整備されました。(日本は1885年)
その歴史から考えると、たとえ、海外(日本等)からの出願が多かったとしても、現在の出願件数の勢いには目を見張るものがあります。
各国の特許制度に違いがあることをふまえた上でも、知的財産戦略という観点からみると、アジア等新興諸国は勢いがあるといえそうです。
[by:okip事務局員2号]
2008年のリーマンショックを受け、世界経済の資金フローは途絶し、世界同時金融危機が発生したことは、皆さんも既にご存じのことだと思います。
しかしながら、米国をはじめ、日本やその他の先進国が揃ってマイナス成長に陥る中、アジア等新興諸国は堅調な動きを見せており、数多くのビジネスチャンスがありそうです。
そこで、今回はアジア等新興諸国の特許出願件数を先進国と比較してみたいと思います。
予想以上に、アジア諸国の特許出願件数が多いと思いませんか?
とくに中国。
中国は、1984年に現行の特許制度が整備されました。(日本は1885年)
その歴史から考えると、たとえ、海外(日本等)からの出願が多かったとしても、現在の出願件数の勢いには目を見張るものがあります。
各国の特許制度に違いがあることをふまえた上でも、知的財産戦略という観点からみると、アジア等新興諸国は勢いがあるといえそうです。
[by:okip事務局員2号]
2010年05月28日
密輸撲滅キャンペーン
沖縄通関業界と沖縄地区税関は、5月24日に那覇市のパレットくもじ前広場において、「密輸撲滅キャンペーン」を実施しました(5月27日付地元紙より)。
密輸というと、麻薬や銃等にピンとくる方が多いかもしれませんが、キャンペーンに参加した通関業界会長さんのご指摘のとおり、ブランド品やゲームなどのコピー商品など知的財産権侵害物品の密輸防止も今後の課題です。
一般的に、麻薬や銃は禁制品であり、輸入は法を破ること=犯罪である という認識が浸透しています。
他方、コピー商品についてはどうでしょう?
海外旅行をした際などに、「ニセモノだと思うけど安いからいいや」などと、軽い気持ちでコピー商品を購入した経験がある人も多いのではないでしょうか?
おそらく、両者の差異は、麻薬や銃等が生命を脅かす物品であるのに対して、コピー商品等自体には危険性が感じられないため、犯罪であるとの意識が形成されづらいことに起因していると思います。
しかし、コピー商品が、麻薬や銃等と同じく禁制品なのはまぎれもない事実ですし、さらには、組織犯罪の資金源となっているといわれています。
また、コピー商品は、正規品の売上げを低迷させる等の深刻な被害を及ぼします。
せっかく苦労して開発した商品が模倣されてしまったら・・・?
自分の支払ったお金が、組織犯罪の資金源になっているのだとしたら・・・?
一緒に、密輸撲滅キャンペーンを契機に考えてみましょう。
[by:okip事務局員2号]
=-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=-
※ポスターは、特許庁や警察、税関など政府が一丸となって取り組んでいる「模倣品撲滅キャンペーン」。
毎年さまざまな取り組みで周知活動が行われています。
密輸というと、麻薬や銃等にピンとくる方が多いかもしれませんが、キャンペーンに参加した通関業界会長さんのご指摘のとおり、ブランド品やゲームなどのコピー商品など知的財産権侵害物品の密輸防止も今後の課題です。
一般的に、麻薬や銃は禁制品であり、輸入は法を破ること=犯罪である という認識が浸透しています。
他方、コピー商品についてはどうでしょう?
海外旅行をした際などに、「ニセモノだと思うけど安いからいいや」などと、軽い気持ちでコピー商品を購入した経験がある人も多いのではないでしょうか?
おそらく、両者の差異は、麻薬や銃等が生命を脅かす物品であるのに対して、コピー商品等自体には危険性が感じられないため、犯罪であるとの意識が形成されづらいことに起因していると思います。
しかし、コピー商品が、麻薬や銃等と同じく禁制品なのはまぎれもない事実ですし、さらには、組織犯罪の資金源となっているといわれています。
また、コピー商品は、正規品の売上げを低迷させる等の深刻な被害を及ぼします。
せっかく苦労して開発した商品が模倣されてしまったら・・・?
自分の支払ったお金が、組織犯罪の資金源になっているのだとしたら・・・?
一緒に、密輸撲滅キャンペーンを契機に考えてみましょう。
[by:okip事務局員2号]
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※ポスターは、特許庁や警察、税関など政府が一丸となって取り組んでいる「模倣品撲滅キャンペーン」。
毎年さまざまな取り組みで周知活動が行われています。
2010年05月27日
海と島に生きる~県立博物館
今夜は、子どもの出産立ち会いのために再び沖縄を離れているokip事務局員1号に代わり、留守を預かるokip事務局員2号がお届けします。
okip事務局のある那覇市おもろまちに、沖縄県立博物館・美術館があります。
皆さんは、行かれたことがありますか?
訪問するたびに、新たな気づきや発見が見つかるお勧めの場所です。
今回、okip事務局員2号は、博物館の常設展として開催中の「海と島に生きる-豊かさ、美しさ、平和を求めて-」を鑑賞してきました。
沖縄の財産である自然や文化、美術工芸が紹介されていて、その中には、まさに現代のビジネスにも繋がるものがたくさんありました。
例えば、「交易と産業」というコーナーでは、琉球王府が、黒糖やウコン、泡盛の生産に力をいれていたことなどが紹介されていますが、それらの資源は、数百年経った今でも沖縄ならではの魅力を持った商品として注目されています。
昔からある財産に新たな価値を付加して創造していく---ビジネスの基本なのかもしれませんね。
okip事務局のある那覇市おもろまちに、沖縄県立博物館・美術館があります。
皆さんは、行かれたことがありますか?
訪問するたびに、新たな気づきや発見が見つかるお勧めの場所です。
今回、okip事務局員2号は、博物館の常設展として開催中の「海と島に生きる-豊かさ、美しさ、平和を求めて-」を鑑賞してきました。
沖縄の財産である自然や文化、美術工芸が紹介されていて、その中には、まさに現代のビジネスにも繋がるものがたくさんありました。
例えば、「交易と産業」というコーナーでは、琉球王府が、黒糖やウコン、泡盛の生産に力をいれていたことなどが紹介されていますが、それらの資源は、数百年経った今でも沖縄ならではの魅力を持った商品として注目されています。
昔からある財産に新たな価値を付加して創造していく---ビジネスの基本なのかもしれませんね。
2010年05月25日
じんぶん教室(第1回)
okip事務局と発明協会沖縄県支部は、「知恵、知財を経営に活かせ!」をテーマとしたビジネスセミナー「じんぶん教室」を開講します。
6月5日(土)の第1回目を皮切りに、7月以降毎月第2土曜日に定期的なセミナー&相談会として実施していく予定。
会場は、てぃーだブログのお膝元、てぃーだスクエア 集まルームです。
時間は、13時~18時。
その中で、前半の13時~15時を専門家からの情報提供や県内の発明家たちによる事例発表会の場として、後半の15時~18時を専門家による無料の個別相談会として実施します。
第1回目の今回は、専門家に九州・沖縄で活躍中の
有吉国際特許事務所 有吉 修一朗 弁理士
をお招きし、県内の発明家による事例発表とともにビジネスに活かす知的財産や知恵の使い方を参加者が相互に学ぶ場とします。
詳細は、
→okipウェブサイト
http://ogb.go.jp/move/okip/semi_2010jinbun.html
→案内チラシ&申込書
http://ogb.go.jp/move/okip/pdf/semi_jinbun100605.pdf
をご覧ください。
6月5日(土)の第1回目を皮切りに、7月以降毎月第2土曜日に定期的なセミナー&相談会として実施していく予定。
会場は、てぃーだブログのお膝元、てぃーだスクエア 集まルームです。
時間は、13時~18時。
その中で、前半の13時~15時を専門家からの情報提供や県内の発明家たちによる事例発表会の場として、後半の15時~18時を専門家による無料の個別相談会として実施します。
第1回目の今回は、専門家に九州・沖縄で活躍中の
有吉国際特許事務所 有吉 修一朗 弁理士
をお招きし、県内の発明家による事例発表とともにビジネスに活かす知的財産や知恵の使い方を参加者が相互に学ぶ場とします。
詳細は、
→okipウェブサイト
http://ogb.go.jp/move/okip/semi_2010jinbun.html
→案内チラシ&申込書
http://ogb.go.jp/move/okip/pdf/semi_jinbun100605.pdf
をご覧ください。
2010年05月24日
産業財産権制度125周年
今夜は短く。。。
特許や商標をはじめとする産業財産権制度(知的財産権の一部です)が、今年で125周年を迎えました。
1885年(明治18年)4月18日に日本で初めての産業財産権制度である専売特許条例(現在の特許法)が公布されました。
そこから数えて今年で125年目。
その125周年を記念して、現在第一線で活躍中の発明者や研究者の方々からリレーメッセージを寄せていただき、特許庁のホームページで公開しています。
現代の発明家からのリレーメッセージ(特許庁)
ちなみに、4月18日は、「発明の日」とされています。
特許や商標をはじめとする産業財産権制度(知的財産権の一部です)が、今年で125周年を迎えました。
1885年(明治18年)4月18日に日本で初めての産業財産権制度である専売特許条例(現在の特許法)が公布されました。
そこから数えて今年で125年目。
その125周年を記念して、現在第一線で活躍中の発明者や研究者の方々からリレーメッセージを寄せていただき、特許庁のホームページで公開しています。
現代の発明家からのリレーメッセージ(特許庁)
ちなみに、4月18日は、「発明の日」とされています。
2010年05月23日
中小企業3大知財支援策+1
東京出張の絡みで最後のネタです。
中小企業や個人事業者の方の知的財産活用を促進するための支援策があるのをご存知でしょうか?
ちまたでは、「中小企業3大知財支援策」と呼ばれているとかいないとか。。。
東京出張中の会議において、
「支援策の利用状況が伸びていない。周知が足りないので、積極的に取り組むように!!」
と指示を受けてきました・・・
ということでokipウェブサイトや先勝い果報(メルマガ)でもご紹介きたつもりですが、改めてご案内したいと思います。
その支援策とは、
1.無料の先行技術調査
2.早期審査
3.特許料&審査請求料の減免
の3本です。
1と2は、中小企業や個人の方であれば、誰でも利用することのできる支援策です。
3のみ、条件が付きます。
以下、簡単にメリットなど。
1.無料の先行技術調査
自分が考えた発明が、すでに世の中に存在している技術かどうか、他人が似た発明を特許出願しているか否か、無料で調査を行うサービスです。
場合によっては、20万円程度、経費の節約になることもあります。
→詳細はこちら
http://www.jpo.go.jp/torikumi/chushou/senkou_chousa.htm
2.早期審査
現在、特許出願の審査期間は、約3年程度かかっています。これは、膨大な出願件数に対する審査処理が追い付いておらず、順番待ちが生じているため。
この支援策を使うと、その順番待ちを一気にすっ飛ばして、最前列に並ぶことができます。そして、約2ヶ月程度で審査結果が出ます。
3年が2ヶ月に短縮。早いです。
→詳細はこちら
http://www.jpo.go.jp/torikumi/t_torikumi/souki/v3souki.htm
3.料金減免制度
その名のとおり、特許料や審査請求手数料が減額または免除となる支援策です。
ただし、対象となる方は、次のいずれかに該当する方です。
(1)法人税または所得税が免除されている方(企業)
(2)研究開発費が売り上げの3%を超えている中小企業
(3)国や県の「経営革新」、「新連携」、「SBIR」の認定を受けている中小企業
それぞれ、料金が半額になったり、免除になったりします。
金額としては、数千円~10万円まで安くなります。
→詳細はこちら
http://www.jpo.go.jp/tetuzuki/ryoukin/genmensochi.htm
★「+1」の支援策
4.審査請求料の繰り延べ納付
2009年4月1日から2年間の期間限定(予定)で実施している支援策です。
通常、審査請求の手続きと同時に納付することとなっている料金(約20万円)を、手続きから1年後まで納めなくても良いというもの。
昨今の景気悪化を受けた緊急対策です。
1年間ゆっくりお金を払うか払わないか検討する時間ができるため、うまく活用して事業に反映させることも可能です。
→詳細はこちら
http://www.jpo.go.jp/tetuzuki/ryoukin/shinsa_kurinnobe.htm
=-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=-
と、いろいろありますが、やっぱり文章で書いても分かりにくいというのが実情。
また、これら支援策には、単に料金が節約できるだけでなく、他への転用も可能なモノもあります。
ということで、興味を持った方、より詳しく知りたい方は、okip事務局までお問い合わせください。
→okip事務局
中小企業や個人事業者の方の知的財産活用を促進するための支援策があるのをご存知でしょうか?
ちまたでは、「中小企業3大知財支援策」と呼ばれているとかいないとか。。。
東京出張中の会議において、
「支援策の利用状況が伸びていない。周知が足りないので、積極的に取り組むように!!」
と指示を受けてきました・・・
ということでokipウェブサイトや先勝い果報(メルマガ)でもご紹介きたつもりですが、改めてご案内したいと思います。
その支援策とは、
1.無料の先行技術調査
2.早期審査
3.特許料&審査請求料の減免
の3本です。
1と2は、中小企業や個人の方であれば、誰でも利用することのできる支援策です。
3のみ、条件が付きます。
以下、簡単にメリットなど。
1.無料の先行技術調査
自分が考えた発明が、すでに世の中に存在している技術かどうか、他人が似た発明を特許出願しているか否か、無料で調査を行うサービスです。
場合によっては、20万円程度、経費の節約になることもあります。
→詳細はこちら
http://www.jpo.go.jp/torikumi/chushou/senkou_chousa.htm
2.早期審査
現在、特許出願の審査期間は、約3年程度かかっています。これは、膨大な出願件数に対する審査処理が追い付いておらず、順番待ちが生じているため。
この支援策を使うと、その順番待ちを一気にすっ飛ばして、最前列に並ぶことができます。そして、約2ヶ月程度で審査結果が出ます。
3年が2ヶ月に短縮。早いです。
→詳細はこちら
http://www.jpo.go.jp/torikumi/t_torikumi/souki/v3souki.htm
3.料金減免制度
その名のとおり、特許料や審査請求手数料が減額または免除となる支援策です。
ただし、対象となる方は、次のいずれかに該当する方です。
(1)法人税または所得税が免除されている方(企業)
(2)研究開発費が売り上げの3%を超えている中小企業
(3)国や県の「経営革新」、「新連携」、「SBIR」の認定を受けている中小企業
それぞれ、料金が半額になったり、免除になったりします。
金額としては、数千円~10万円まで安くなります。
→詳細はこちら
http://www.jpo.go.jp/tetuzuki/ryoukin/genmensochi.htm
★「+1」の支援策
4.審査請求料の繰り延べ納付
2009年4月1日から2年間の期間限定(予定)で実施している支援策です。
通常、審査請求の手続きと同時に納付することとなっている料金(約20万円)を、手続きから1年後まで納めなくても良いというもの。
昨今の景気悪化を受けた緊急対策です。
1年間ゆっくりお金を払うか払わないか検討する時間ができるため、うまく活用して事業に反映させることも可能です。
→詳細はこちら
http://www.jpo.go.jp/tetuzuki/ryoukin/shinsa_kurinnobe.htm
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と、いろいろありますが、やっぱり文章で書いても分かりにくいというのが実情。
また、これら支援策には、単に料金が節約できるだけでなく、他への転用も可能なモノもあります。
ということで、興味を持った方、より詳しく知りたい方は、okip事務局までお問い合わせください。
→okip事務局
2010年05月22日
特許登録済
東京出張中のネタをもう一つ。
梅雨の中休み中で晴れていた沖縄とは逆に、水曜・木曜の東京は雨でした。
晴れの沖縄に油断して、雨の準備をせずに出張に出てしまったため、やむなくコンビニで傘を購入しました。
唯一置いてあった折りたたみ傘を購入。
そこには「特許登録済」の表示が。(わかりづらいですが柄のところにシールが貼られてます)
また、タグにも"知的財産権"が存在する旨、よって"模倣を禁じる"旨が記載されてました。
念のため、特許情報の検索ができるIPDL(特許電子図書館)で簡単に調べてみましたが、それっぽい特許権を発見しました。
特許第4095986号。台湾の企業のようです。
もうひとつ、商品名「ポケミニ」にマルRがついていたのでこちらも調べてみました。
ありました。商標登録第4639062号。東京目黒の企業のようです。
権利を押さえてこのような表示をするというのも、模倣に対する抑止力としての効果があるかも知れません。
また、特許技術であるとして、消費者に訴え、売り上げ増につながることも。
ちなみにこの折りたたみ傘、確かにコンパクトに折りたたまれる技術はなかなかのものでした。
が、傘としての全体の商品価値はというと・・・まぁ好みの問題でしょうかね。
=-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=-
【参考情報】
特許電子図書館(IPDL)
http://www.ipdl.inpit.go.jp/homepg.ipdl
特許や商標、意匠などの過去の出願情報、登録情報が検索できます。
初心者ページも用意されているため、商標などは簡単なキーワード検索も可能です。
最新の技術動向や他人の権利関係の調査などに活用できます。
使い方が難しくてわからないという方は、沖縄県知的所有権センターの特許情報活用セミナーのページをご覧ください。
専門家が無料で指導します。また、訪問しての指導も可能です。
梅雨の中休み中で晴れていた沖縄とは逆に、水曜・木曜の東京は雨でした。
晴れの沖縄に油断して、雨の準備をせずに出張に出てしまったため、やむなくコンビニで傘を購入しました。
唯一置いてあった折りたたみ傘を購入。
そこには「特許登録済」の表示が。(わかりづらいですが柄のところにシールが貼られてます)
また、タグにも"知的財産権"が存在する旨、よって"模倣を禁じる"旨が記載されてました。
念のため、特許情報の検索ができるIPDL(特許電子図書館)で簡単に調べてみましたが、それっぽい特許権を発見しました。
特許第4095986号。台湾の企業のようです。
もうひとつ、商品名「ポケミニ」にマルRがついていたのでこちらも調べてみました。
ありました。商標登録第4639062号。東京目黒の企業のようです。
権利を押さえてこのような表示をするというのも、模倣に対する抑止力としての効果があるかも知れません。
また、特許技術であるとして、消費者に訴え、売り上げ増につながることも。
ちなみにこの折りたたみ傘、確かにコンパクトに折りたたまれる技術はなかなかのものでした。
が、傘としての全体の商品価値はというと・・・まぁ好みの問題でしょうかね。
=-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=- =-= -=-
【参考情報】
特許電子図書館(IPDL)
http://www.ipdl.inpit.go.jp/homepg.ipdl
特許や商標、意匠などの過去の出願情報、登録情報が検索できます。
初心者ページも用意されているため、商標などは簡単なキーワード検索も可能です。
最新の技術動向や他人の権利関係の調査などに活用できます。
使い方が難しくてわからないという方は、沖縄県知的所有権センターの特許情報活用セミナーのページをご覧ください。
専門家が無料で指導します。また、訪問しての指導も可能です。
2010年05月21日
「日本の家具と婚礼のカタチ」展
東京出張中のokip事務局員(1号)です。
今日は、東京の表参道(港区北青山)で開催中の家具の展示会の模様をお届けします。
表参道交差点から青山通りを渋谷方面に少し歩いた路地に位置するセレクトショップRin。
日本各地の職人の技と洗練されたデザインを融合させた新しいモノづくりの商品を展示販売しているショップです。
okip事務局の担当になる3・4年前に、このような仕事に関わっていたこともあり、また、その頃お世話になっていた方がちょうど3階ギャラリースペースで展示会を開催していたため、出張ついでに訪れてきました。(訪問したのは19日でした)
5/19(水)~23(日)まで開催されている「日本の家具と婚礼のカタチ」展。
婚礼家具を代表する産地、広島県の「府中家具」から新しい婚礼家具の提案、
そして、日本の代表的な家具産地から、統一のデザインコンセプトによって作り上げられた家具シリーズブランド「PROX」から、テーブルウェアシリーズの初披露、
が、されています。
婚礼家具というと、ゴテゴテしたイメージがありますが、展示されていた府中家具は、現代の生活様式に合うような洗練されたデザイン。
かといって、シンプルすぎず、ゴールドの金具を用いるなど、重厚感・高級感も出ています。
PROXは、南青山にある株式会社UNITEが手掛ける家具ブランド。
前述したとおり、旭川、東京、飛騨高山、越前、府中、大川といった、全国屈指の家具産地から、それぞれの得意分野の製品を統一のデザインコンセプトで作り上げるという贅沢な家具ブランドです。
今回展示・発表された製品は、テーブルウェアやソファーといったもの。
どれもシンプルでありながら細部までこだわった奥深いデザインで仕上がった家具です。
地域ブランドとして、地域名を前面に出したブランド戦略に取り組む例が最近増えていますが、PROXのように、そのような地域のブランドをまとめ上げる形でブランドを作る例は珍しいと思います。
(中小企業庁で取り組んでいた「JAPANブランド育成支援事業」は、同じようなブランドコンセプトを持っていました。今は、その目的も変わってしまいましたが…)
PROXのブランド価値が向上することで、産地のブランドも向上する。また、産地ブランドの魅力でPROXブランドの魅力も向上する。そんな相乗効果が期待できそうです。
話しはズレましたが、皆様も表参道のRinに足を運んでみてはいかがでしょうか?
PROXの展示会は週末までですが、1階のショップでは、全国各地の伝統や文化に育まれた新しいモノづくりのカタチが見えてくると思います。
Rinウェブサイト
http://rin.smrj.go.jp/index.html
PROXウェブサイト(プレオープン中)
http://www.prox-japan.jp/
今日は、東京の表参道(港区北青山)で開催中の家具の展示会の模様をお届けします。
表参道交差点から青山通りを渋谷方面に少し歩いた路地に位置するセレクトショップRin。
日本各地の職人の技と洗練されたデザインを融合させた新しいモノづくりの商品を展示販売しているショップです。
okip事務局の担当になる3・4年前に、このような仕事に関わっていたこともあり、また、その頃お世話になっていた方がちょうど3階ギャラリースペースで展示会を開催していたため、出張ついでに訪れてきました。(訪問したのは19日でした)
5/19(水)~23(日)まで開催されている「日本の家具と婚礼のカタチ」展。
婚礼家具を代表する産地、広島県の「府中家具」から新しい婚礼家具の提案、
そして、日本の代表的な家具産地から、統一のデザインコンセプトによって作り上げられた家具シリーズブランド「PROX」から、テーブルウェアシリーズの初披露、
が、されています。
婚礼家具というと、ゴテゴテしたイメージがありますが、展示されていた府中家具は、現代の生活様式に合うような洗練されたデザイン。
かといって、シンプルすぎず、ゴールドの金具を用いるなど、重厚感・高級感も出ています。
PROXは、南青山にある株式会社UNITEが手掛ける家具ブランド。
前述したとおり、旭川、東京、飛騨高山、越前、府中、大川といった、全国屈指の家具産地から、それぞれの得意分野の製品を統一のデザインコンセプトで作り上げるという贅沢な家具ブランドです。
今回展示・発表された製品は、テーブルウェアやソファーといったもの。
どれもシンプルでありながら細部までこだわった奥深いデザインで仕上がった家具です。
地域ブランドとして、地域名を前面に出したブランド戦略に取り組む例が最近増えていますが、PROXのように、そのような地域のブランドをまとめ上げる形でブランドを作る例は珍しいと思います。
(中小企業庁で取り組んでいた「JAPANブランド育成支援事業」は、同じようなブランドコンセプトを持っていました。今は、その目的も変わってしまいましたが…)
PROXのブランド価値が向上することで、産地のブランドも向上する。また、産地ブランドの魅力でPROXブランドの魅力も向上する。そんな相乗効果が期待できそうです。
話しはズレましたが、皆様も表参道のRinに足を運んでみてはいかがでしょうか?
PROXの展示会は週末までですが、1階のショップでは、全国各地の伝統や文化に育まれた新しいモノづくりのカタチが見えてくると思います。
Rinウェブサイト
http://rin.smrj.go.jp/index.html
PROXウェブサイト(プレオープン中)
http://www.prox-japan.jp/
2010年05月20日
知的財産に囲まれた生活
今日は、東京出張中のokip事務局員1号に代わり、okip事務局員2号が浦添市産業振興センターで開催された新入社員のための知的財産セミナーの様子をお届けします。
当ブログでも開催のご案内をしてきたこのセミナー。
主催は沖縄県の知財活動を発展・促進させるために日々活動している社団法人発明協会 沖縄県支部。
講師は、社団法人発明協会 知的財産研究センター 調査研究グループ部長 伏本正典 氏。
伏本先生は、特許庁で審査官や審判官を経験された、いわば特許のプロフェッショナルです。
堅い肩書きとは異なり、先生の講義は、セミナーの受講生用に、身近なものを事例とし、知的財産をわかりやすく、かつ、とっつきやすくした内容でした。
まずは、プロローグとして、プレイステーションを題材に知的財産権制度の説明。
たった一つの工業製品であっても、その中に用いられている技術は一つではないし、さらにそれらの技術や形状は複数の知的財産権によって保護されています。
画像制御装置や組立製造方法は特許権、ロゴマークは商標権、デザインは意匠権、CDトレイの構造は実用新案権、などなど。
知的財産というとなんだか難しそうだけど、実は、私たちの生活は知的財産に囲まれている!
発明というと、エジソンのような天才がするものだと思ってしまいがちですが、何か課題に直面したときに、ふとしたアイデアから生まれることもあるとか。
そうした知的創造の成果が、人類共通の資産として蓄積され、現在、そして将来にわたって人間社会を豊かにしているのですね。
ほかにも先生のお話の中で印象的だったのが、模倣品・海賊版の問題です。
現在は、模倣品や海賊版の問題に、政府以外にも、横断的に活動している組織があるそうで、その中の一つである国際知的財産保護フォーラム(IIPPF)という組織は、模倣品・海賊版の海外における知的財産権侵害問題の解決に意欲を有する企業・団体が業種横断的に集まり活動しているということです。
模倣品や海賊版などの知的財産の権利侵害問題については、長くなるのでまた別の機会にご紹介したいと思います。
セミナーの講義終了後には、受講者からの質疑にも丁寧にご回答くださった伏本先生。
ありがとうございました!
当ブログでも開催のご案内をしてきたこのセミナー。
主催は沖縄県の知財活動を発展・促進させるために日々活動している社団法人発明協会 沖縄県支部。
講師は、社団法人発明協会 知的財産研究センター 調査研究グループ部長 伏本正典 氏。
伏本先生は、特許庁で審査官や審判官を経験された、いわば特許のプロフェッショナルです。
堅い肩書きとは異なり、先生の講義は、セミナーの受講生用に、身近なものを事例とし、知的財産をわかりやすく、かつ、とっつきやすくした内容でした。
まずは、プロローグとして、プレイステーションを題材に知的財産権制度の説明。
たった一つの工業製品であっても、その中に用いられている技術は一つではないし、さらにそれらの技術や形状は複数の知的財産権によって保護されています。
画像制御装置や組立製造方法は特許権、ロゴマークは商標権、デザインは意匠権、CDトレイの構造は実用新案権、などなど。
知的財産というとなんだか難しそうだけど、実は、私たちの生活は知的財産に囲まれている!
発明というと、エジソンのような天才がするものだと思ってしまいがちですが、何か課題に直面したときに、ふとしたアイデアから生まれることもあるとか。
そうした知的創造の成果が、人類共通の資産として蓄積され、現在、そして将来にわたって人間社会を豊かにしているのですね。
ほかにも先生のお話の中で印象的だったのが、模倣品・海賊版の問題です。
現在は、模倣品や海賊版の問題に、政府以外にも、横断的に活動している組織があるそうで、その中の一つである国際知的財産保護フォーラム(IIPPF)という組織は、模倣品・海賊版の海外における知的財産権侵害問題の解決に意欲を有する企業・団体が業種横断的に集まり活動しているということです。
模倣品や海賊版などの知的財産の権利侵害問題については、長くなるのでまた別の機会にご紹介したいと思います。
セミナーの講義終了後には、受講者からの質疑にも丁寧にご回答くださった伏本先生。
ありがとうございました!
2010年05月18日
セミナー情報(再掲載)
5/13の記事でもご紹介しましたセミナー情報を再掲です。
新入社員のための知的財産セミナー
主催:社団法人発明協会沖縄県支部
http://www.okinawa-jiii.jp/seminar2.html
明日5/19の午後の開催です。
”新入社員のための”って冠がついていますが、新入社員以外の方をお断りするわけではありません。
むしろ、経営に欠かせない知的財産権に関する基礎知識を広く習得できるセミナーですので、中堅社員やベテラン社員、さらには管理職や経営者の方にもご参加いただけると、非常に参考になる内容でしょう。
おそらく、当日の飛び入り参加でも可能なはずです。
お時間のある方はぜひご参加ください。
新入社員のための知的財産セミナー
主催:社団法人発明協会沖縄県支部
http://www.okinawa-jiii.jp/seminar2.html
明日5/19の午後の開催です。
”新入社員のための”って冠がついていますが、新入社員以外の方をお断りするわけではありません。
むしろ、経営に欠かせない知的財産権に関する基礎知識を広く習得できるセミナーですので、中堅社員やベテラン社員、さらには管理職や経営者の方にもご参加いただけると、非常に参考になる内容でしょう。
おそらく、当日の飛び入り参加でも可能なはずです。
お時間のある方はぜひご参加ください。