2010年07月04日

知財でキャリアアップ(浦添工業高校)

6月30日(水)に浦添工業高校で高校生向けの知的財産セミナーを開催しました。
浦添工業高校での知財セミナーは、初開催でした。

講師は、福岡県の溝口国際特許事務所の溝口弁理士。
昨年をはじめ、以前から教育セミナーや中小企業向けセミナーで沖縄で活躍いただいている先生です。

タイトル

“高校生徒向け知財セミナー”としての今回は、「知財でキャリアアップ」をテーマに、午前中に2年生、午後に3年生、それぞれデザイン学科の生徒を対象に開催しました。

知財でキャリアアップ(浦添工業高校)

知財でキャリアアップ(浦添工業高校)


内容は、身近な事例や企業での活用事例をもとに、「差別化」をキーワードに特許・意匠・商標・著作権と知的財産制度全般の概要を紹介しました。


Tシャツ

浦添工業高校では、3年生のグループ別実習での取り組みとして、Tシャツデザイン&ショップ運営を実施してます。
ということで、実際に昨年度の卒業生?がデザインしたTシャツも事例にしながら、“デザイン=意匠権”、“ブランド=商標権”の説明を実施。


カップヌードル

特許の事例としては、「カップヌードル」で紹介。
有名な、“麺が容器の中で浮いている”というヤツですね。

さらに経営戦略における知財(特許・意匠・商標)の関わりについても、カップめんで紹介しました。


ペットボトル

身近な事例として、お茶&ペットボトル容器も使用しました。
ペットボトル容器ひとつ取っても、特許・意匠それぞれで保護対象になります。

また、デザイン・形状だけ見ても、機能性向上、ブランド価値向上、さらには経営戦略に関わってくる部分まであり得ます。
スタイリッシュな形状で見た目を惹くのか。
それとも握りやすさを追求した形にするのか。
視点を変えてシンプル・コンパクトで物流を効率化する、なんてこともデザインの機能のひとつだったりします。


知財でキャリアアップ(浦添工業高校)


それにしても、浦添工業高校のデザイン学科の生徒たち、これまで特に知財の学習を行ってきたわけではないとのことでしたが、反応や着目する視点が抜群でした。
“デザイン”の学習を通じてコンセプトワークやブランド戦略をしっかりと学んでいる印象でした。
そのまますぐにでも企業の即戦力となるくらい。

6/30の記事にも書きましたが、学校として様々な取り組みを実に積極的に行っている印象です。

今回の浦添工業高校での知財セミナーは、初開催でしたが、なかなかの高評価だった模様。
このセミナーもきっかけにしつつ、高校教育と知財の関わりの良い事例としていくことができれば良いと思っています。
次に、どんどんつながって行きそうな気配を感じることができました...

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◆浦添工業高校の取り組みが紹介されています。

◇デザイン学科のTシャツプロジェクトがアップルコンピュータとコラボ!
http://www.apple.com/jp/education/profiles/urasoe-th/index.html

◇スッパイマンの上間菓子店ともコラボ!!
http://www.amaume.co.jp/collabo/urasoekougyou/


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◆知財セミナー開催校の募集のお知らせ

okip事務局では、今年度に実施する「高校向け知財セミナー」&「専門学校向け知財セミナー」の実施校を募集しています。

知財制度全般の概要から、ブランド・デザイン(商標・意匠)等の個別テーマでの実施など、開催校の教育内容などに合わせたプログラムで実施が可能です。

詳しくは、okipウェブサイトの「セミナー事業の概要」ページをご覧ください。

http://ogb.go.jp/move/okip/menu_c002.html#content1

[by:okip事務局員1号]



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